では、なんで身勝手な独白や生みの親を一方的に悪者にしても面白かったか?
それは、身勝手であろうが一方的であろうが映画の面白さ度とは関係ないから。
以前[レスラー]で主義主張や共感できるか?はその映画が面白いかどうかと関係ないとグダグダ書きましたが「イデオロギーで映画を語ってはいけない」と言えば済むみたいです。知らなかった…でもそりゃ仕方ないよなぁ、今までイデオロギーなんかの単語を入れて会話なんかしたことねーもん。
残念なのはこの作品も「不倫はよくない、自業自得」などと言って作品をケナす人がままいること。もったいない。
面白いところは、小池栄子はさすがにやり過ぎだろ!と思ったのに後には納得しちゃったこと。エンジェルさんが出てきて"この映画、やる気満々じゃん!"と明確にしてきた所。いゃ〜面白いんですよ出てくる宗教が。ecoでオーガニックで自然素材でスローライフで、男は異物扱いで爆笑モノ。どおりで希薄だったわけだ。
観る前は、我らの永作博美は期待に応えてくれるに決まってる。くらいの期待しか持ってませんでしたが、井上真央があんなに現代を体感させてくるなど想像もしてなかったので永作がファンタジーの如く記憶されました。
小豆島はヒメヒカゲが健在の頃に行ってみたかったです。