今年亡くなられたと言えば若松監督。社会派モノは苦手ジャンルで長尺だったこともあり敬遠してたけど話題になったからやっとDVDで観ました。
奇しくもテオ・アンゲロプロスと同じ歳、同じ年に亡くなることに。
出棺は[旅芸人の記録]の拍手で出棺したシーンに以前監督がいたく感激したとのことで同じように拍手をもって、おくられたのだとか。
あさま山荘事件と言えば私がまだこの世に生まれる前…生まれてた?忘れましたが鉄球がドーンとやる映像はテレビで時々やってるのが印象にあるくらい。リンチもあったような…の認識程度。
出だしは極左の歴史の勉強みたいで、政治に興味ない私には退屈。「あー早く殺しやんねーかなー」と観てたら壮絶なリンチが始まりました。やたら会話に出てくる「総括」のワード。わざと多用してる。もう「ポア」にしか聞こえない。宗教もあの尼崎事件も皆同じ。自分が殺す側に回らないと殺されるアレな組織。
で、何に一番ゾッとしたか?
メインはあさま山荘事件に向かうことになった山小屋訓練でのリンチなのですが終盤、あさま山荘に立てこもり連合赤軍が理念を人質に語る所。
ところが、この作品を「赤軍を美化し過ぎている」と言う批判があったと聞いてビックリ。赤軍派残党がこの期に及んであんなにキモいのに?不思議。革命戦士ヅラは私には、キモくしか映らなかったんだけどなー。